narunaru_narunaの日記

こんにちは、なーると申します。主にアニメやクイズゲームなどのブログです。

話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選

年末のギリギリまでお仕事、特に2つの現場担当となってからは、移動だけでヒーヒー言ってる状況だったせいか、12月はあまり記憶に残ってないんですよねぇ。そんな中、皆様の10選ツイートが続々と挙がってくる様子を見て、ようやく年末だなぁということをしみじみと実感しております。

 

今回も、新米小僧さん企画に則り、以下の基準で選ばせていただきました。

・2018年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

 

では、行ってみましょう。

 

宇宙よりも遠い場所 STAGE11 「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」

 監督:いしづかあつこ/脚本:花田十輝/絵コンテ:佐山聖子/演出:大庭秀昭/作画監督:小山知洋

  女子高生4人が南極(=宇宙よりも遠い場所)を目指すというオリジナル作品。青春ものという位置付けをされる本作ですが、なかでも友情がテーマの一つとなっています。ここでチョイスした11話では、南極からの中継の最中に、日向がかつての友人たちが出てきたことに動揺して…といった内容。その後の展開で彼女たちに対して報瀬が怒るわけですが、友達のためにそういった行動が取れるというのが若さゆえのものだなぁとも感じましたし、報瀬らしさと彼女たちの関係性を深く感じ取れるエピソードだったように思います。

第5話でのキマリとめぐっちゃんのやり取りだったり、第12話、13話の、お話の締めの素晴らしさだったりと、見どころの多い作品なので、青春ものがお好きな方には是非とも見ていただきたいですね。

友情については、アニメ評論家の藤津亮太さんが本作の解説で、友情を”眼の前にいない友達を想像する”という視点で語られており、なかなか興味深いです。

animeanime.jp

 そういえば、本作は1月の年初からやっていて、あれから1年が経つんだなと思うと、しみじみさせられますね。

 

ゆるキャン△   第5話 二つのキャンプ、二人の景色

 監督:京極義昭/脚本:伊藤睦美/絵コン:京極義昭/演出:鎌仲史陽/作画監督大島美和、堤谷典子 

ゆるキャン△ 1 [Blu-ray]

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 女子高生がゆる〜くキャンプを楽しむという内容の本作ですが、作品の雰囲気といいますか、シナリオも絵もBGMも、はたまたOPやEDの隅々まで”整っている”なぁと感じさせられる作品で、その精度の高さにとにかく驚かされました。

どこを見ても、いつ見ても、本当に飽きない。

 なかでも、この5話のラストで、なでしことリンが別々のキャンプ地からの夜景を相手に見せようとする姿が特に印象的でした。年を重ねると純粋に相手の為だけに行動するというのが難しくなりがちではありますが(簡単に若さという言葉で片付けたくはないですが)、そういった姿が心に沁みいったことが強い印象として残りました。

宇宙よりも遠い場所」で藤津さんの解説を引用させていただきましたが、ここでのなでしことリンも、まさにそういった関係ですね(よりもい評でも藤津さんご自身がそう語っておられました)。

常に側にいるというわけではないけれど、相手のことを思っている。これが、ある意味、友情というものの本質であるように思います。

 

ハクメイとミコチ #10「竹の湯 と 大根とパイプ」

 監督:安藤正臣/脚本:國澤真理子/絵コンテ:木野目優/演出:鈴木芳成/作画監督:相原理沙、菅原浩喜、漢人寛子、安形佳己、西村幸恵、アベ正巳/総作画監督補佐:永田陽菜

 同名漫画のアニメ化作品。こちらもノーマークだったせいか、こんな作品もあるんだなぁと驚かされた印象があります。

身長わずか9cmの小人であるハクメイとミコチの2人を中心として、彼女たちの身の回りに起こる色々な出来事を見ていくといった内容の作品ですが、日常系と分類するには一風変わったところがあり、なんとも不思議な作風ですね。

激しいことはあまり起こらないですし、内容も地味目ではあるのですが、しみじみと、またじんわりと良さが滲み出てくるような作品なので、個人的には”お酒やワインをちびちびやりながら見たい”というのが一番しっくりきています。

一つ選ぶならということでチョイスしたのが、#10 でミコチの姉であるアユネが訪ねてくるお話。簡単には言い表せないのですが、見終わった後には思わず「うん、うん」と心の中で相槌を打つ、そんな感じです。

 

からかい上手の高木さん #11「クリティカル」

 監督:赤城博昭/脚本:待田堂子/絵コンテ:小倉宏文/演出:佐藤真人作画監督野田康行

同名漫画のアニメ化作品で、高木さんが延々と西片をからかい続けるというラブコメ。基本的に恋愛モノは好きなので、終始ニヤニヤしながら見ていました。

ただ、高木さんが好きな相手である西片にめちゃくちゃアピールしているのに、西片の方は全然気づかないのが長く続くのは少々不憫ではありますね。それにしても、体操服を借りたり自転車に二人乗りしようとしたり水着を選ばせたりと、こうしてみると、高木さんの踏みこみ具合はなかなか激しいものがありますね…。

ここでチョイスしたのは、11話放送の中のエピソードである「クリティカル」。図らずも高木さんに1発お見舞いしたにも関わらず、全く気づかない西片はまさに西片だなぁと言う他ないですね。

 

ウマ娘プリティダービー 第7R 約束

 監督:及川啓/脚本:杉浦理史/画コンテ:今泉賢一/演出:藤井康雄作画監督:村長由紀、岩崎亮、宮下雄次、市原圭子、小島明日香、宮崎司、井上裕亮、Kim Eun-seon、Kwon Hyeok-jeong、Park Ae-ri

 実在の競走馬を女の子に擬人化させるという企画のアニメ化。これを聞いた時は流石にイロモノ感が強すぎるだろうと思いましたし、わざわざP.A.Worksがやらなくてもいいんじゃなかろうかと思っていましたよ、実際に見るまでは。

意外とスポ根してるし、史実に忠実で真っ当な作りをしているなぁと思っていて、これは凄い作品なのではないかと思い始めた矢先にこの7話がありました。

史実に忠実に作られているという話を聞いて、サイレンススズカの例のレースを調べてしまってからはこの回を見るのは結構怖かったですが、創作物であるifを展開できる良さをしっかり活かしてもらえたかなと思います。

わちゃわちゃしてる感謝祭の6話、グラスワンダーとのレースの8話、スズカ復活の11話、ジャパンカップ決戦の12話、そしてExtra R。特に、後半に見所が多かったかなと思います。

ちなみに、キャラクターのデザインだけならセイウンスカイ、声含めての好みならグラスワンダーカップリングはトレ×スズを上げておきます。ただ、スペ×スズや、ゴルシ×マックイーンとかも捨てがたいところ。

 

 ・シュタインズ・ゲートゼロ #22 投企のリナシメント

 監督:川村賢一/脚本:花田十輝/絵コンテ:路比塚俳優人/演出:おざわかずひろ/作画監督:平村直紀、武本大介、稲吉智重/総作画監督:稲吉智重

いまだにシュタゲで引っ張るのか、という思いも正直ありつつも、視聴し始めたら結局ハマってしまい、続きを早く確認したくてゲームもやっていましました。それだけ”強い”作品なのだなと改めて感じました。どうでもいい話ではありますが、タイトルの表現はカタカナが正しいみたいですね(無印は”STEINS;GATE”と英語表記になる模様)。

ゼロからは、新しいキャラクターが何人か登場しますが、その中でも、紅莉栖の大学時代の先輩である比屋定 真帆(ひやじょう まほ)が、CVである矢作紗友里さんの芝居と共に特に印象に残っています。

チョイスした#22 はラストの一つ手前ということで、真帆や紅莉栖、オカリンのやり取りが本当に印象深く、心に突き刺さります。

 ただ、難を言えば、やはり本作は”ゼロ”ということで、シュタゲのメインルートへ戻るお話なので、原作ゲーム共々、最後まで見てもやり切った感が出ないのは惜しいところ。

 

・プラネット・ウィズ #8 力、己にこそ宿る

 監督:鈴木洋平/ネーム(脚本原案):水上悟志/脚本協力:浅川美也/コンテ:鈴木洋平/演出:藏本穂高作画監督:都築裕佳子、小野和美、小松沙奈、山本雅章、角谷知美、大木良一/総作画監督:大木良一

漫画家・水上悟志のネームを原案としたアニメということで、展開などが少し他のアニメとは異なる印象が強かった本作ですが、チョイスした#8 での鷹取 紅華のエピソードが個人的にはかなり刺さってしまいました。

内容としては、ミイラ取りがミイラになるということを意識した展開になっているわけですが、明示されてはいませんが、虎居のセリフで紅華が「全力を出せなかった」と言っていたことから考えると、紅華自身はそのことに気づいていたように思います。紅華が語る先輩との思い出と合わせて考えてみると、なんとも複雑な思いが喚起されます。

  

ハイスコアガール ROUND7

 監督:山川吉樹/脚本:浦畑達彦/コンテ:佐山聖子/演出:山川吉樹

 ゲームを多く取り上げている漫画、ぐらいの認識だったので、ここまでがっつりラブコメだったことに物凄く驚きました。ゲームをやっていてモテるなんてハルオはなんて羨ましい…まあ、バカがつくぐらいにハマっているからこそ、魅力的に見えるんでしょうね。

チョイスしたのは、修学旅行編で置いてけぼりを喰らい、ハルオと日高が二人きりになるエピソードですね。どうも負け犬ヒロインぽいキャラを応援してしまうクセが着いてしまっていて、本作でも日高さんに肩入れをしてしまいます。

 

・となりの吸血鬼さん 第12話 巡る季節と吸血鬼

 監督:秋田谷典昭シナリオ:髙橋龍也/絵コンテ:福島利規/演出:藏本穂/作画監督:酒井孝裕、小関雅、小橋陽介、小島唯可、山本真嗣、関口雅浩、小高雄太

 自分はどちらかと言えば日常系作品が苦手でして、その意味では本作も緩すぎる部分が気になったりしたものですが、最後まで楽しく視聴できました。これはひとえにソフィーがええ子やったから(といってもかなり年上ですがw)と言っても過言ではないですね。むしろ、灯の方がよっぽど狂人じみている気がするのはきっと自分だけではないハズ。

チョイスは最終話の12話。最後に1話の振り返りがあったのが手堅い構成です。また、キャッチーなOP/EDも本作の見所ですね。

 

やがて君になる  第3話「まだ大気圏/わたしを好きな人」

 監督:加藤 誠/脚本:花田十輝/絵コンテ:加藤 誠/演出:守田芸成/作画監督:松本昌子

 自分は百合好きというわけではないのですが、本作のテーマである”特別/普通”というのが自分にとって大きなものだったので、1話を見た時点でなんて自分向きな作品なのだろうと思って見ていました。

原作の細かなニュアンスを丁寧に拾いつつ、それだけじゃなくて、小ネタの回収や構成の変更と付け足しが見事で、良いアニメ化になったなと感動しています。

1クールアニメとしての区切りという意味では確かに消化不良感はあるのですが、2期をやれればきっちり最後までやれるという目算の元での選択だったのだろうし、ファンとしては良い結果になることを願うばかりです。

チョイスは3話にしました。前半戦のクライマックスとも言うべき、生徒会長選挙での応援演説のシーンですね。原作では全ては描かれていなかった演説の全てがそこにあり、高田さんの好演には大きな拍手を送りたいです。

あおきえい絵コンテ回の6話、沙弥香回の7話、1クールのクライマックスである12話なども捨てがたいところ。非常に見所の多かった本作ですが、百合好きでもそうでない方にもお勧めできる作品かなと思います。ただ、ご家族で一緒に見るのは控えた方が良いかもw

 

心残りという意味では、10月クールの作品を全て拾いきれなかったところでしょうか。

青春どストレートな青いブタ、大人気作のゾンビのやつとか、ボールルーム好きな自分が見たら間違いなくハマりそうな陸上のやつとか、自分の不甲斐ないスケジュール管理の甘さを呪いつつ、良作に出会える機会が残っているというポジティブシンキングで来年を迎えたいと思います。