話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選
企画概要はいつも通りですが、以下となります。
・2022年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
今回なのですが、お仕事で12月にドレッドノート超えのキツいトラブルを引いてしまい、あまり時間をかけられなくなってしまいました。
いつもであれば監督はじめ、脚本や絵コンテ、演出、作画監督などのスタッフの方々も記載しておりますが、一旦は話数と簡単な選出理由だけとさせていただきます。
(後日、加筆予定)
結末は知ってはいても、だからといってその感動が薄れずさらに想像を上回る、といった力強い作りでした。個人的には”ラスト1話前が一番盛り上がる”理論を提唱しており、第十話もかなりのインパクトで、どちらかというと作品全体を推せるタイプだったので、その中から一話を決めるのは難しいですね。
早見さんと悠木さんの共演も個人的にはポイント高し。
・その着せ替え人形は恋をする 第5話 この中で一番いい乳袋だからじゃん?
やだなぁ、このタイトルを書くのはw 流石に恥ずかしいわ。
自分で書いておいてダメージ食らってますが、とはいえ、主人公の新菜が海夢に”綺麗”というシーンが一番のポイントだと思ってますんで、このエピソードは外せないです。心から思った時でないとこの言葉が出ない、と知らされていてこれを言われるヒロイン、まあ実質の告白ですよねぇ。
・ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 エピソード3 遺体は語る
原作漫画の作者が元警察官らしく、生々しい話が多かったですが、3話後半のこのエピソードはじんわり染みる感じが非常に印象的でした。あくまで想像でしかないのですが、感動させるような話を書きたいといった動機からは中々出てこないと思われる内容なので、これに近い話があったんじゃないかなと思っています。
警察を賛美するような話よりも、実態を知ってしまうと志望者が減ってしまうような展開も多く、これは現役時代の恨みも入っているようないないような…。そういった生々しさも良さの一つかなという印象でした。
・ダンス・ダンス・ダンスール 第5幕 死ね、ねーだろっ
”ダンス”が3つも入っているアピールその通り、ダンスシーンで圧殺されましたね。正直、バレー文化自体はあまり自分には馴染まない印象ですが、それでも細かい所作などから全体の大きな流れ、雰囲気なども含めて”圧倒”されっぱなしでした。
印象的なダンスシーンは沢山あったのですが、洋舞祭りの回をチョイス。アドリブをやってしまったことの意味など、後々の展開に大きく影響しているところでもありました。
・BIRDIE WING -Golf Girls' Story- #01 レインボー・バレット
初回を見た時には、またおバカな内容やってんなぁ、最後まで見る可能性は高くないな、なんて思ってましたが、どんどん視聴が楽しくなってきて、一本取られた感が強かったですね。
”令和の女性版・プロゴルファー猿”というとイメージしやすいでしょうか。
作品全体推しなので”これ”という回が無かったので、始まりの#01をチョイス。
OPは広瀬香美だし、キャストも中々豪勢で、しまいにゃガンダムネタをぶっ込んでくる始末。2023年からの第2期も楽しみです。
・ダイの大冒険 第94話 絆にかけて
旧版のアニメはVHSに録画してあって、何度も再生して痛んでしまい、ノイズが出てしまうぐらいには楽しんでいたのですが、文句の付けようがないレベルでのリメイクには感謝しかないですね。
チョイスしたのは天地魔闘の構えを破るシーンですね。最後の決め手までの伏線が綺麗に回収されていて、本作でも好きなエピソードです。ダイの盟友であるポップが決めるところがまたアツいんですよね。
・シャドーハウス 2nd Season 第11話 ふたりの答え
2期に入ってからどんどんシャドーハウスの真相に近づくエピソードが増えてきて、より緊迫感が増していったわけですが、とりわけこのエピソードでは二人一役の芝居が凄くて、展開の激しさとも相まって、視聴時には文字通り”息を呑む”感じになってしまいました。
・メイドインアビス 烈日の黄金郷 第12話 黄金
TV、映画と見てきましたが、よりアビスの深部に近づいているせいか、エピソードがえげつないんですよね。本シリーズで描かれた”価値”のやり取りでも、その恐ろしさに震え上がりました。最後までアニメで描かれるかは分からないですが、そうなった場合、ギリギリと締め付けられながら視聴することになりそうです。
・ぼっち・ざ・ろっく! #08 ぼっち・ざ・ろっく
タイトル回収、俺たちの戦いはこれからだ! 完。
タイトルはやっぱり重いですし、そこに繋がる展開が良かったです。
ガールズバンドという意味ではやはり「けいおん!」を連想するのですが、どういった違いがあるのかなと思いながら視聴しつつも、あまり自分の中ではまだ纏まってません。どこかでアウトプットできると良いなぁ。
・後宮の烏 第十三話 想夫香(そうふこう)
主人公が死者の声を聞ける、弔ってやれる、という能力なので、どうしても派手さはないのですが、じっくりとした人間の関係性が描かれるので、本当に自分好みでした。
最終話まで見てみると色々な設定がオープンになって、より一層、本作を楽しめそうな感じがしました。”烏”の意味するところを考えるだけでも色々と深掘りできそうですし、時間があれば2周目視聴などもやってみたいところ、それをやれるだけの作りにはなっていると思います。
(余談) 老人の役で杉田さんが演じておられるのですが、某ベテラン声優の物真似を沢山聞いてしまったせいで、方向性の似ているその芝居にちょっと引っ張られてしまうんですよね…
以上、10本となりました。
あまり沢山は見られなかったり、人気作が自分の肌に合わなかったりということもありましたが、やっぱりアニメ視聴は楽しいので、今後も続けられると嬉しいですね。
話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選
ほぼ、1年に1回しか記事を更新しないものぐさ野郎ですな。
まあ、それでもこの企画だけは続けているという見方も出来なくはなくはなく…
企画概要はいつも通りですが、以下となります。
・2021年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
では、行ってみましょう。
・ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第11話「この気持ちって」
脚本:永井真吾 画コンテ:成田巧 演出:本間修 作画監督:関口可奈味、Kim Eun-sun、Kim Yu-seon、Shin Jae-hee、Lee Sang Jin
ウマ娘については1期から楽しく視聴させていただいてますし、ゲームもガッツリではないですが遊んでおります。こんな色モノ作品なんて…と言っていたのは遠い昔だったり。
第2期だと、第10話のツインターボ回や、最終話の有馬からのライブなども人気があると思いますが、自分は第11話のテイオー&マックイーンのハロウィンデート回をチョイスしました。挫折からの復活や激しいライバル関係など、やや重めのエピソードが描かれることの多かったシリーズの中ではこの11話はお遊び中心ではあるのですが、ひと時の休息だったり、キタちゃん&サトちゃんの関係も垣間見えて、お気に入りだったりします。
この記事を書いていて気付いたのですが、第1期だと各話は第1Rのように"〜R"と表記されていますが、第2期では普通に”〜話”なんですね。統一するのを忘れちゃった?
・Dr.STONE 第2期 11. PROLOGUE OF Dr.STONE
脚本:木戸雄一郎 絵コンテ:飯野慎也 演出:原田奈奈 作画監督:小美野雅彦、小林利充、山中純子、宮西多麻子、北村友幸、次橋有紀、三浦雅子、松井瑠生 総作画監督:岩佐裕子、森七奈、山中純子、宮西多麻子
Dr.stoneに関しては、第1期のアニメからすっかりハマってしまい、原作コミックスを最新まで常に追っているという感じですね。今回、10選にチョイスしていますが、どちらかというと作品推しの色合いが強いです。
第1期、2期と合わせると2クール+1クールと結構な話数があったのにまだプロローグかよ!という感じではありますが、原作を見ても分かるようにまだまだ話が続いていくので、アニメの方も末長く見られるとありがたいですね。
・ゆるキャン△ SEASON2 第8話 ひとりのキャンプ
脚本:田中仁 絵コンテ:金子伸吾 演出:相澤伽月 作画監督:近藤律子、北島勇樹、堤谷典子、遠藤大輔
ゆるキャン△ SEASON2からは、なでしこが1人でキャンプをする回をチョイスしました。なでしこが心配になってつい見に来てしまうリンや姉の桜は少し過保護すぎる気もしますが、大丈夫そうだと分かると本人には声を掛けずにそのままにする所もじんわりとして良いなと感じました。
また、キャンプの楽しさを他の人にも伝えようとするシーンでは、なでしこがリンから受け取ったものを広げていこうとする姿勢が見えるのも良いですね。夜景を撮るところなんかも、第1期の5話を思い出してしまいました。そういった繋がりや今までのやり取りが見えるのも気に入っています。
・シャドーハウス 第10話 最後の一対
脚本:大野敏哉 絵コンテ:菅井嘉浩 演出:向山鶴美 作画監督:藤澤俊幸、藤裕子、松原栄介、柳澤彼方 総作画監督:大塚八愛
顔のない”シャドーたちと、それに仕える”生き人形”たちが暮らすシャドーハウスの物語、という一風変わった内容ですが、本編のみならず、OP/ED の隅々まで臨場感があってとても気に入っています。その中から、主人公であるケイトとエミリコたちの資質が試される「お披露目」回のラストである第10話をチョイスしました。条件のクリアを目指す二人の奮闘が印象に残りました。
第2期の制作も決まっているようなので、楽しみに待ちたいと思います。
・ましろのおと 第四話 春の暁
脚本:伊丹あき 絵コンテ:吉川博明 演出:平田政宗 演奏シーン絵コンテ:今村洋輝 演奏シーン演出:宇根信也 作画監督:大豆一博 総作画監督:川島尚、真島ジロウ
羅川真里茂が原作の津軽三味線をテーマにした漫画のアニメ化。当然ながら演奏シーンが見せ場なんですが、展開と演奏シーンがガチッと噛み合っていてグッと来ましたね。演奏シーンのための絵コンテや演出がクレジットされているのも納得でした。
EDのスタッフクレジットがあのフォントだと読みにくく、ちゃんとお名前を確認したい自分には少し辛かったです。
・オッドタクシー #13 どちらまで?
脚本:此元和津也 絵コンテ:木下麦 演出:山井紗也香 作画監督:大野美葉、山縣亜紀、土信田和幸 総作画監督:中山裕美
サスペンス調の作風で「次はどうなるんだろう?」という興味が最後まで尽きないといった感じで、とにかく面白かったですね。派手なアクションなどはなく、お話でグイグイ見せていくタイプの作品というのも、自分の好みに合っていました。また、キャラのデザインなんかもきちんと計算されていて、ラストでそれが繋がった瞬間に思わず声を上げてしまいました。その他だと、キャストに芸人が多く起用されていましたが、ばっちりハマっていて、上手い使い方だなぁと感心しました。
オリジナルでもこういった作品が出てきてくれて、とにかく嬉しいですね。映画もあるようで、そちらも非常に楽しみです。
・かげきしょうじょ!! 第五幕 選ばれし乙女
脚本:森下直 絵コンテ:森田宏幸 演出:安藤貴史 作画監督:塚本歩、茂木海渡、福井麻記、下地彩加、三橋桜子、日高真由美 総作画監督:髙田晃
正直、迷いました。どのエピソードを選ぶのかで。
1つを選ぶということで、第5話での山田彩子が自信を取り戻す回をチョイスしたのですが、第8話の星野薫の回、ラスト2話のオーディション回も捨て難し、ということで、正直、全編通してオススメです。
劇団員や芝居の話ということで、アニメにおける演者である声優自身とも切り離せないキャラを演じるわけで、それゆえに芝居へのウェイトも高く、非常に見応えがありました。ストーリー面でも、自分の心情とは異なるセリフを吐いてしまう場面もあり、思わず唸ってしまうシーンもありました。いやー堪りませんねぇ。
ちなみに、いくつかあるEDの組み合わせでは、杉本紗和(上坂すみれ)×山田彩子(佐々木李子)が一番好きですね。強い。
脚本:牧野圭祐 絵コンテ:須永司 演出:新留俊哉 作画監督:Kwon Oh sik、Lim Kuen soo、Chae Gwang Han、Jeong Yeon soon 総作画監督:加藤裕美、反町司、内田利明、渕脇泰賀
「宇宙飛行の実験のために吸血鬼の女の子が選ばれて宇宙に行く」というような、一風変わった設定なのですが、大まかにはボーイミーツガールですね。ヒロイン役に林原御大を引っ張り出してくるとはなかなかのチャレンジャーですが、狙い通りに魅力的なキャラに仕上がっていて良かったです。
チョイスしたのは、ヒロインであるイリナが宇宙を航行するエピソード。機密保持のため、料理番組を装った通信では緊迫したシーンとは裏腹にちょっと気の抜けたお気楽なBGMのミスマッチがなかなか面白かったです。シリーズ全体を通しての見せ場でもあり、機体がフワフワと飛び回るシーンはそれだけで見入ってしまいました。
・無職転生 第17話 再会
脚本:中本宗応 絵コンテ:長井龍雪 演出:髙嶋宏之 作画監督:尾西真成人、
髙嶋宏之、塚本歩、野田猛、萩尾圭太、吉野彰敏 総作画監督:齊藤佳子
1つ前のエピソードで主人公・ルーデウスと父であるパウロの衝突があってからの和解する、という展開。正体がよく分からなかったギースがパウロと旧知の仲であることが判明します。ギースがルーデウスのことを知っていたということを踏まえると、ここまでの話の見え方が少し変わってきたり、パウロ、ルーデウスのどちらにも理解を示すギースの言葉にも説得力が出ますよね。サブタイトルである”再会”が最後に出るのも、二人が心の底から再び出会えたことをより強く表している様に思います。
・DRAGON QUEST ダイの大冒険 30話 ポップの覚悟
脚本:千葉克彦 絵コンテ:西村聡 演出:唐澤和也 作画監督:袴田裕二、山岡直子
総作画監督:爲我井克美、小松こずえ
正直、めちゃくちゃ悩みました、どのエピソードを選ぶかで。
「ダイの大冒険」のアニメは以前、1991年にもアニメ化されており、当時はVHSに録画したものが擦り切れてノイズだらけになるまで繰り返し視聴するぐらい何度も見ていましたが、最後までアニメ化されなかったのが本当に心残りでした。今回のアニメ化では原作の最後までやってくれるということで、しかも非常に良い出来で非常にありがたいことです。
どのエピソードも印象的ではあるのですが、やはりポップの回は外れないということで、ここはベタに選んでみました。
以上、10本となります。
正直言うと、今年は10本も行かないんじゃないかと不安に感じることもあったのですが、改めて見返してみると面白い、お気に入りの回が沢山あって、とても幸せなことだなぁと実感しております。
(と言いつつ、10本書くのも大変…日常的にやられてる方々、凄いです)
来年の年末もヒイヒイ言いながら、日常的にアニメを楽しみたいと思います。
・
話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選
今年もギリギリですねw
今回も10選企画に則り、以下の基準で選ばせていただきました。
・2020年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
・ID:INVADED イド:インヴェイデッド
FILE:10「INSIDE-OUTED II」
脚本:舞城王太郎 絵コンテ:あおきえい 演出:久保田雄大 作画監督:碇谷敦、浅利歩惟、豆塚あす香
ミステリー作家の舞城王太郎がシリーズ構成を担当しているだけあって、殺人犯の自意識で構成された世界に入り込むといった、パッとはわかりにくい世界で、黒幕であるジョン・ウォーカーを追いかけるという内容。オリジナルである特性を存分に活かしたやりたい放題の作風を最後まで貫き通してくれました。
どちらかと言えば作品推しなので1話だけをチョイスするのに苦労しましたが、第10話を選びました。イドの世界でさらにイドに入るという入れ子の構造になっていて、訳わからん具合にさらに拍車がかかっています。
第12号「ひめごと」
脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:村野佑太 作画監督:玉利和枝、sataりすく、山本周平、西岡夕樹、遠藤江美子 総作画監督:山本周平、西岡夕樹、遠藤江美子
久米田康治が原作の漫画をアニメ化。漫画家である主人公が、自分の仕事を娘に知られまいと奮闘する姿がコミカルに描かれます。CV→神谷浩史、あーハイハイいつものいつもの、制作会社→亜細亜堂(シャフトじゃない!?)
*単行本1巻にはシャフト制作のPVがらしい…一体何があった?
ギャグ系の作品はあまり好みではないのですが、ギャグとシリアスのバランスがとても良かったです。コミカルな作風でのシリアスの見せ方は扱いを間違えるとギャグで笑えなくなってしまうのですが、少しずつ深刻そうな話を見せつつ、最終話できっちり回収する構成がお見事でした。
・放課後ていぼう日誌
れぽーと12「これから…」
脚本:志茂文彦 絵コンテ:博多正寿 演出:白幡良志之 作画監督:久保茉莉子、豚もう、山本恭平、納武史、平塚知哉、米田雄哉、栗西祐輔、渡辺舞、上野卓志、立口徳孝 総作画監督:熊谷勝弘、市原圭子
女子高校生が部活として釣りを楽しむという内容。きらら系かと思いきや、原作は「月刊ヤングチャンピオン烈」だそうな。
どちらかと言えばオッサンの趣味である(最近はそうでもないそうですが)釣りを女子高校生にやらせるというのは最近の流行かなと思いますが、釣りをやる上での注意点などの細かいところまで丁寧に描写されている点が非常に好印象でした。主人公が初心者で釣りに詳しくない視聴者とともに釣り知識を学べるスタイルは、やはり強いですね。ラスト辺りでは、チャレンジに失敗する→克服する、という有りがちながらも締めらしい終わり方も見やすかったです。
部長や顧問の先生など、癖が強いキャラも見ていて楽しかったですし、EDでのミニキャラで踊る各キャラクターも可愛かったです。派手さは感じませんでしたが、隅々まで行き届いた丁寧さが特に印象的でした。
第29話「親子」
脚本:中村能子 絵コンテ:渡邊政治 演出:美甘義人 作画監督:中田正彦、岡垣優、臼田美夫
言わずと知れたリゼロの第2シーズン。相変わらず、スバルにストレスがかかりまくる展開ではありますが、このお話ではスバルの過去と本来ならあり得なかった両親との再会が描かれます。最初はあざとい展開だなぁと思っていましたが、ベタでありつつも熱の入った芝居にやられました。スバルが自分の過去と向き合い、また新たに歩を進め始めるきっかけになっています。
でもまあ、このエピソードを選んだ本当の理由は、制服姿のエキドナが可愛かったからなんですけどね!
*坂本真綾さん、”人でない”存在のCVが多いですね…
・ダイの大冒険(2020年版)
第5話「アバンのしるし」
脚本:千葉克彦 演出:唐澤和也 作画監督:高橋優也、眞部周一郎 総作画監督:宮本絵美子
前回のアニメ化は1991年。当時のアニメも大好きで録画したやつを繰り返し見ていました。録画の媒体はVHSだったので、何度も見返した影響でテープが傷んでしまい、しまいには再生時にノイズが入ってしまうぐらいでした。
今回は原作を最後まで描いてくれるということで、旧来のファンからするとありがたいとしか言いようがありません。思い出補正がかなりかかっているのは否めませんが、最後までしっかり見届けたいですね。
(余談)
TV放送が始まる前に、本屋の漫画コーナーで高校生らしき女子たちがダイの話をしているのを見かけました。今の若い世代にも本作をもっと知ってもらえると嬉しいですね。
#15 「やくそく」
脚本:ヤスカワショウゴ 絵コンテ・演出:佐山聖子 作画監督:菅原裕幸、北原章雄、小渕陽介、清水博幸、奥田哲平、伊藤知美、佐野はるか、重松佐和子、田守優希 総作画監督:冨岡寛
大人気シリーズの第3期アニメ。禁書目録のスピンオフという位置付けですが、個人的にはレールガンの方が好みだったり。
チョイスしたのは第1クールの締めのエピソード。食蜂操祈とドリー、警策看取との顛末がとても心に響きました。ドリーの能力?ともいえる性質がきちんと物語に絡んでくる所が良いんですよね。
その他、#14 での御坂美琴を助ける上条や、病室での美琴との婚后さんとのシーン、ラストの上条&美琴とのダンスシーンも良かったですし、黒子と予知能力者である美山とのエピソードも印象的。第2クールラストのバトルも凄い迫力でしたし、正直、1つに絞るのが心苦しい程で、最後まで楽しませてくれました。
・ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
第7話「 ポヨンポヨンするの」
脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:亀井隆広 作画監督:髙阪雅基、今田茜、SHIN HYUNG WOO、寿夢龍、横山謙次 総作画監督:サトウミチオ、小野田将人
他舞台のキャラのアニメなどもありましたが、第3期ということで改めて501の面々を見てみると、やっぱりストパンは彼女たちじゃないとなと実感しました。
チョイスしたのは、今シリーズ屈指のおバカ回で、リーネが発見した土偶の呪い?から、各キャラが巨乳になってしまうという内容。最初に貧乳のルッキーニが巨乳になってしまうのですが、その時のセリフが「でっかくなっちゃった!」
おまえ、それやりたかっただけやろ〜!!!
現場からは以上です。
あ、本編ですか? 最後のネウロイとのバトルは制作スタッフも含めて文字通りの総力戦で、非常に見応えがありました。
第三十五話 「罪穢れ」
脚本:谷村大四郎 絵コンテ:西村聡 演出:深瀬重 作画監督:平野絵美、徳田賢朗
この回を見たときの印象としては、”力強い”ですね。ここまでのエピソードで各キャラの過去や人となりが描かれており、その生き様が絡み合って戦って傷ついて、それでも進もうとする姿に唸りました。尾形などは典型的な悪役まっしぐらな感じなのですが、彼の人生を見てしまうと憎むとか恨めしいとかをすっ飛ばして、その存在を納得させられてしまう、そんな感じでした。
後は、杉元とアシㇼパの関係性が興味深いです。明らかに恋愛感情はなく、かといって保護欲や家族愛といったものでもない。お互いの立ち位置がずっと変わらないのか、あるいはどのように変質していくのかという点も見ていきたいですね。
第4話「未知なるミチ」
脚本:田中仁 絵コンテ・演出:堀部周 作画監督:市原圭子、鎌田均、冨吉幸希 総作画監督:横田拓己、渡邊敬介
ダンスパート: 絵コンテ・演出:ほりゆちゆうや 作画監督:市原圭子、冨吉幸希
ラブライブに関しては1期は全て見ていたのですが、サンシャインは肌が合わずに見ておらず、今作も合わないかな…と思いつつ1話を見て感触が良かったので、最後まで視聴させてもらいました。
キャラ的にはメンバーを見守るポジションである高咲侑ちゃんがダントツで好きで、京都五山で言えば南禅寺(つまりは別格)。キャラ絵を見た時からの一目惚れ状態ですね。スクールアイドルになるつもりはなくてマネージャーポジションというのも変わった設定だなと思います。
アイドルの中では、宮下愛ちゃんが一番好み。明るくみんなを引っ張っていく感じが良いですし、何より名前が良いですね(伝われ)。というわけで、愛さん回をチョイスさせてもらいました。
その他のアイドルだと、優木せつ菜ちゃん、天王寺璃奈ちゃんが好みだったりします。
第13話「リバイバル」
脚本:志茂文彦 絵コンテ:石平信司 演出:鈴木勇士 作画監督:渡辺健一、石川恵理、犬塚政彦、柴田ユウジ、飯塚正則 総作画監督:佐野聡彦
10月クール、いや2020年1番のダークホース、というと原作ファンには失礼になってしまうかもしれませんが、1話の時点からグイグイと物語の世界に引き込まれ、最後までテンションが落ちずに1クールを走り切ってくれました。特にチョイスした締めの13話では激しい展開が心に響き過ぎて、その日はしばらく茫然自失になってしまいました。
1話を見た時に、視聴者側の価値観を一転させるような展開があったので、これはきっと主人公の信念に大きく影響するような出来事が起きるだろうとは予想していたのですが、それがああいった結末になるとは…。
物語としてはまだまだ続くし、あそこで終わってしまうと非常に辛い終わり方ではあったのですが、まずは原作にてナナたちの行く末を見守りたいと思います。
(意訳:もっと多くの人に見てほしい)
以上、10作品でした。
本当なら見ておきたい作品も多く、時間のやり繰りをもっと上手にやらねばという決意を新たに、2021年に進んでいきたいと思います。
話数単位で選ぶ、2019年TVアニメ10選
今回も新米小僧さん企画に則り、以下の基準で選ばせていただきました。
・2019年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
それでは行ってみましょう。
・賭ケグルイXX 第8話「負けない女」
脚本:金田一明 絵コンテ&演出:いがりたかし 作画監督:仁井学、石田千夏 総作画監督: 高原修司
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賭け事で色んなことが決まってしまう学園というぶっ飛んだ設定の本作ですが、その中でも賭けに勝つ以外のことを得ようとする姿が印象的なエピソードを選ばせてもらいました。皇伊月の思いが豆生田 (まにゅうだ)先輩に届くシーンは、やっていることが賭け事であることを忘れてしまうぐらい綺麗なものに映りました。
というのは建前で、主演の早見沙織さん大好きな杉田智和さんが芝居での早見さんとの絡みが沢山あって、現場でめちゃくちゃ幸せそうにしてるんだろうなという酷い想像をかましながら楽しく拝見しておりました。
という冗談はさておき、生き様や価値観を見せてくれるお話が大好きです。その意味では、第10話の「理の女」の回もキャラクターの心情がよくわかるエピソードでとても気に入っています。
・鬼滅の刃 第十九話「ヒノカミ」
脚本:ufotable 絵コンテ&演出:白井俊行 作画監督:鬼澤佳代、遠藤花織、永森雅人
アクションにとても力が入っている本作ですが、お話のテンションとアクションががっちり噛み合い、そこに挿入歌が重なり盛り上がりがさらに一段高いところへと押し上げてくれています。
家族の絆という言葉だけでは少し安っぽく聞こえてしまいますが、炭治郎の家族への思いがここまできちんと描かれていたからこその展開が、やはりグッときますね。
・真夜中のオカルト公務員 第8話「老いたコヨーテと星降る庭」
脚本:樋口達人 絵コンテ:外山草 演出:外山草、石井輝 作画監督:西田美弥子、鈴木春香、江上夏樹、石崎裕子、池田志乃、東美帆 総作画監督:伊藤依織子
妖怪や神々など、ヒトならざる存在=アナザーの声が聞こえる主人公・宮古新とアナザーたちとの交流を描いた本作。第8話は新が琥珀(ウェウェコヨトル)がかつての思い出を振り返りつつ散歩するという、大人しめな本作でも特に地味な回なのですが、普段のいたずら好きな一面とは異なる琥珀の姿が静かに心に響きました。
・荒ぶる季節の乙女どもよ。 第8話「Legend of Love」
脚本:岡田麿里 絵コンテ:塚田拓郎 演出:藏本穂高 作画監督:佐古宗一郎、中野ゆうき
女の子が性を語る作品は珍しい(自分が知らないだけ?)という気がするのですが、生々しさがありつつも爽やかさも見せてくれるのが岡田麿里の真骨頂かなと思っています。最終回かと見まごうようなテンションで展開される色恋沙汰は、高校生の文化祭らしさ満載です。
本作らしいという良いでは、第10話での菅原氏と泉の電車でのやり取りで「勃ってたくせに」は強烈なカウンターパンチでしたね。
・彼方のアストラ #11 CONFESSION
脚本:桜井光、海法紀光 絵コンテ:瀬村俊一郎 演出:夕澄慶英! 作画監督:
樋口博美、賽藤晴香、川本由紀子、本多弘幸、鈴木春香、張鵬、Park Ji-seung
どのエピソードも印象的だったのですが、役者陣の熱演と展開ががっちり噛み合っていたと感じたのが#11 でした。右腕という言葉、1話からの伏線がここで重なるのかという感動はなかなかのものでした。
あと、個人的には「最終回の1話手前が一番盛り上がる」という主張を密かに掲げております。ラストは色々と締めに入らないといけないので、物語的なテンションはその少し前が一番大きいのかなと思っています。
・ソウナンですか? Case.6 ウサギ実食
脚本:待田堂子 絵コンテ&演出:小山菜穂 作画監督:松下清志、中山和子、池原百合子 総作画監督:西尾淳之介
女子高生が遭難してしまい、無人島でサバイバル生活を送るという本作。どちらかと言えばギャグ寄りなテイストが強い作品なのですが、今回チョイスしたエピソードではウサギを捕まえて食べてしまうということが詳細に描かれていてかなり驚きました。サバイバル慣れしているほまれではなく、睦がチャレンジしている点も見逃せないところ。
・ハイスコアガールII ROUND24
脚本:浦畑達彦 絵コンテ&演出&原画:山川吉樹
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「最終話1話前が盛り上がる」理論はどこ行ったんじゃオラァ!
いつも恋愛に負けてしまうキャラに肩入れしてしまうのですが、それを差し置いても本作のヒロイン候補では日高の方が好きですね。本エピソードでの日高の負け犬っぷりはお見事でした。これがあるからこそ、ラストの告白シーンがより映えるというものです。
日高のサブエピソードとかあると見たいなぁ。日高にどうか幸あれ、と願うばかりです。
・BEASTARS 第5話 しっぽの汚れにも理由を見出すお年頃
脚本:樋口七海 絵コンテ:京極尚彦 演出:下司泰弘 作画監督:大津直
幸福グラフィティ最終話での階段のシーンとか「キャラの目線が合って、より心が通じ合う」というシチュエーションが結構好きなんですよね。
多くの場合、背が高い方が歩み寄らないといけないのですが、狼であるレゴシが自分のしっぽを汚してでもウサギのハルと目を合わせたいという心情がよくわかるタイトルです。
・バビロン 第2話 標的
脚本:坂本美南香 絵コンテ&演出:富井ななせ 作画監督:久保光寿 総作画監督:
後藤圭佑
正直、こんな内容をアニメで流して良いものかと思ってしまうぐらい、視聴者側の価値観を揺さぶってくる本作ですが、検事である正崎と取り調べられる側の曲世愛の攻守がいつの間にか入れ替わってしまっている所が非常に面白いです。
また、正崎がなぜ無事だったのかがこの時点ではわからなかったのですが、その理由がはっきりする7話もかなり強烈でした。
・Dr.STONE 24. 声は無限の彼方へ
脚本:木戸雄一郎 絵コンテ:森本育郎、飯野慎也 演出:池田智美、飯野慎也 作画監督:森七奈、岩岡優子、小美戸幸代、次橋有紀、宍戸久美子、萩原正人、中熊太一、山中純子 総作画監督:岩佐裕子、村谷貴志、とみながまり、芝美奈子、宮西多麻子
「最終回1話前が盛り上がるりろ)ry
本作は原作あり、2期もあるということで非常に良いところで区切りとなっていたので、さすがに選ばざるを得ないかなと。
アニメから本作を知ったのですが、非常にハマってしまい、今では原作の最新巻までしっかり追いかけています。 2期も非常に楽しみですね。
選んだのは最終話ですが、銀狼の覚醒回や事の顛末が明らかになる17話なども好きで1つをチョイスするのに苦労しました。それぐらいお気に入りの作品です。
ちなみに、一番好きなキャラはゲンですね。単なる嫌な奴ではない部分が見え始めてからはずっとお気に入りです。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。なんとか年内に間に合って良かったです。
最後に、企画と集計をやっていただいてる新米小僧さんに感謝を。
実は1度お会いしたことがあるのですが、簡単な活動をお伝えした時点で名乗る前に名前を言い当てられたことと、何を10選にチョイスしていたかを覚えておられたことが強烈に記憶に残っています。このタイミングで企画を離れるとのことで少し寂しい気もしていますが、自分は今後も10選は毎年続けたいと思っております。
話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選
年末のギリギリまでお仕事、特に2つの現場担当となってからは、移動だけでヒーヒー言ってる状況だったせいか、12月はあまり記憶に残ってないんですよねぇ。そんな中、皆様の10選ツイートが続々と挙がってくる様子を見て、ようやく年末だなぁということをしみじみと実感しております。
今回も、新米小僧さん企画に則り、以下の基準で選ばせていただきました。
・2018年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
では、行ってみましょう。
・宇宙よりも遠い場所 STAGE11 「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」
監督:いしづかあつこ/脚本:花田十輝/絵コンテ:佐山聖子/演出:大庭秀昭/作画監督:小山知洋
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女子高生4人が南極(=宇宙よりも遠い場所)を目指すというオリジナル作品。青春ものという位置付けをされる本作ですが、なかでも友情がテーマの一つとなっています。ここでチョイスした11話では、南極からの中継の最中に、日向がかつての友人たちが出てきたことに動揺して…といった内容。その後の展開で彼女たちに対して報瀬が怒るわけですが、友達のためにそういった行動が取れるというのが若さゆえのものだなぁとも感じましたし、報瀬らしさと彼女たちの関係性を深く感じ取れるエピソードだったように思います。
第5話でのキマリとめぐっちゃんのやり取りだったり、第12話、13話の、お話の締めの素晴らしさだったりと、見どころの多い作品なので、青春ものがお好きな方には是非とも見ていただきたいですね。
友情については、アニメ評論家の藤津亮太さんが本作の解説で、友情を”眼の前にいない友達を想像する”という視点で語られており、なかなか興味深いです。
そういえば、本作は1月の年初からやっていて、あれから1年が経つんだなと思うと、しみじみさせられますね。
・ゆるキャン△ 第5話 二つのキャンプ、二人の景色
監督:京極義昭/脚本:伊藤睦美/絵コン:京極義昭/演出:鎌仲史陽/作画監督:大島美和、堤谷典子
女子高生がゆる〜くキャンプを楽しむという内容の本作ですが、作品の雰囲気といいますか、シナリオも絵もBGMも、はたまたOPやEDの隅々まで”整っている”なぁと感じさせられる作品で、その精度の高さにとにかく驚かされました。
どこを見ても、いつ見ても、本当に飽きない。
なかでも、この5話のラストで、なでしことリンが別々のキャンプ地からの夜景を相手に見せようとする姿が特に印象的でした。年を重ねると純粋に相手の為だけに行動するというのが難しくなりがちではありますが(簡単に若さという言葉で片付けたくはないですが)、そういった姿が心に沁みいったことが強い印象として残りました。
「宇宙よりも遠い場所」で藤津さんの解説を引用させていただきましたが、ここでのなでしことリンも、まさにそういった関係ですね(よりもい評でも藤津さんご自身がそう語っておられました)。
常に側にいるというわけではないけれど、相手のことを思っている。これが、ある意味、友情というものの本質であるように思います。
・ハクメイとミコチ #10「竹の湯 と 大根とパイプ」
監督:安藤正臣/脚本:國澤真理子/絵コンテ:木野目優/演出:鈴木芳成/作画監督:相原理沙、菅原浩喜、漢人寛子、安形佳己、西村幸恵、アベ正巳/総作画監督補佐:永田陽菜
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同名漫画のアニメ化作品。こちらもノーマークだったせいか、こんな作品もあるんだなぁと驚かされた印象があります。
身長わずか9cmの小人であるハクメイとミコチの2人を中心として、彼女たちの身の回りに起こる色々な出来事を見ていくといった内容の作品ですが、日常系と分類するには一風変わったところがあり、なんとも不思議な作風ですね。
激しいことはあまり起こらないですし、内容も地味目ではあるのですが、しみじみと、またじんわりと良さが滲み出てくるような作品なので、個人的には”お酒やワインをちびちびやりながら見たい”というのが一番しっくりきています。
一つ選ぶならということでチョイスしたのが、#10 でミコチの姉であるアユネが訪ねてくるお話。簡単には言い表せないのですが、見終わった後には思わず「うん、うん」と心の中で相槌を打つ、そんな感じです。
・からかい上手の高木さん #11「クリティカル」
監督:赤城博昭/脚本:待田堂子/絵コンテ:小倉宏文/演出:佐藤真人/作画監督:野田康行
同名漫画のアニメ化作品で、高木さんが延々と西片をからかい続けるというラブコメ。基本的に恋愛モノは好きなので、終始ニヤニヤしながら見ていました。
ただ、高木さんが好きな相手である西片にめちゃくちゃアピールしているのに、西片の方は全然気づかないのが長く続くのは少々不憫ではありますね。それにしても、体操服を借りたり自転車に二人乗りしようとしたり水着を選ばせたりと、こうしてみると、高木さんの踏みこみ具合はなかなか激しいものがありますね…。
ここでチョイスしたのは、11話放送の中のエピソードである「クリティカル」。図らずも高木さんに1発お見舞いしたにも関わらず、全く気づかない西片はまさに西片だなぁと言う他ないですね。
・ウマ娘プリティダービー 第7R 約束
監督:及川啓/脚本:杉浦理史/画コンテ:今泉賢一/演出:藤井康雄/作画監督:村長由紀、岩崎亮、宮下雄次、市原圭子、小島明日香、宮崎司、井上裕亮、Kim Eun-seon、Kwon Hyeok-jeong、Park Ae-ri
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実在の競走馬を女の子に擬人化させるという企画のアニメ化。これを聞いた時は流石にイロモノ感が強すぎるだろうと思いましたし、わざわざP.A.Worksがやらなくてもいいんじゃなかろうかと思っていましたよ、実際に見るまでは。
意外とスポ根してるし、史実に忠実で真っ当な作りをしているなぁと思っていて、これは凄い作品なのではないかと思い始めた矢先にこの7話がありました。
史実に忠実に作られているという話を聞いて、サイレンススズカの例のレースを調べてしまってからはこの回を見るのは結構怖かったですが、創作物であるifを展開できる良さをしっかり活かしてもらえたかなと思います。
わちゃわちゃしてる感謝祭の6話、グラスワンダーとのレースの8話、スズカ復活の11話、ジャパンカップ決戦の12話、そしてExtra R。特に、後半に見所が多かったかなと思います。
ちなみに、キャラクターのデザインだけならセイウンスカイ、声含めての好みならグラスワンダー、カップリングはトレ×スズを上げておきます。ただ、スペ×スズや、ゴルシ×マックイーンとかも捨てがたいところ。
・シュタインズ・ゲートゼロ #22 投企のリナシメント
監督:川村賢一/脚本:花田十輝/絵コンテ:路比塚俳優人/演出:おざわかずひろ/作画監督:平村直紀、武本大介、稲吉智重/総作画監督:稲吉智重
いまだにシュタゲで引っ張るのか、という思いも正直ありつつも、視聴し始めたら結局ハマってしまい、続きを早く確認したくてゲームもやっていましました。それだけ”強い”作品なのだなと改めて感じました。どうでもいい話ではありますが、タイトルの表現はカタカナが正しいみたいですね(無印は”STEINS;GATE”と英語表記になる模様)。
ゼロからは、新しいキャラクターが何人か登場しますが、その中でも、紅莉栖の大学時代の先輩である比屋定 真帆(ひやじょう まほ)が、CVである矢作紗友里さんの芝居と共に特に印象に残っています。
チョイスした#22 はラストの一つ手前ということで、真帆や紅莉栖、オカリンのやり取りが本当に印象深く、心に突き刺さります。
ただ、難を言えば、やはり本作は”ゼロ”ということで、シュタゲのメインルートへ戻るお話なので、原作ゲーム共々、最後まで見てもやり切った感が出ないのは惜しいところ。
・プラネット・ウィズ #8 力、己にこそ宿る
監督:鈴木洋平/ネーム(脚本原案):水上悟志/脚本協力:浅川美也/コンテ:鈴木洋平/演出:藏本穂高/作画監督:都築裕佳子、小野和美、小松沙奈、山本雅章、角谷知美、大木良一/総作画監督:大木良一
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漫画家・水上悟志のネームを原案としたアニメということで、展開などが少し他のアニメとは異なる印象が強かった本作ですが、チョイスした#8 での鷹取 紅華のエピソードが個人的にはかなり刺さってしまいました。
内容としては、ミイラ取りがミイラになるということを意識した展開になっているわけですが、明示されてはいませんが、虎居のセリフで紅華が「全力を出せなかった」と言っていたことから考えると、紅華自身はそのことに気づいていたように思います。紅華が語る先輩との思い出と合わせて考えてみると、なんとも複雑な思いが喚起されます。
・ハイスコアガール ROUND7
監督:山川吉樹/脚本:浦畑達彦/コンテ:佐山聖子/演出:山川吉樹
ゲームを多く取り上げている漫画、ぐらいの認識だったので、ここまでがっつりラブコメだったことに物凄く驚きました。ゲームをやっていてモテるなんてハルオはなんて羨ましい…まあ、バカがつくぐらいにハマっているからこそ、魅力的に見えるんでしょうね。
チョイスしたのは、修学旅行編で置いてけぼりを喰らい、ハルオと日高が二人きりになるエピソードですね。どうも負け犬ヒロインぽいキャラを応援してしまうクセが着いてしまっていて、本作でも日高さんに肩入れをしてしまいます。
・となりの吸血鬼さん 第12話 巡る季節と吸血鬼
監督:秋田谷典昭/シナリオ:髙橋龍也/絵コンテ:福島利規/演出:藏本穂/作画監督:酒井孝裕、小関雅、小橋陽介、小島唯可、山本真嗣、関口雅浩、小高雄太
自分はどちらかと言えば日常系作品が苦手でして、その意味では本作も緩すぎる部分が気になったりしたものですが、最後まで楽しく視聴できました。これはひとえにソフィーがええ子やったから(といってもかなり年上ですがw)と言っても過言ではないですね。むしろ、灯の方がよっぽど狂人じみている気がするのはきっと自分だけではないハズ。
チョイスは最終話の12話。最後に1話の振り返りがあったのが手堅い構成です。また、キャッチーなOP/EDも本作の見所ですね。
・やがて君になる 第3話「まだ大気圏/わたしを好きな人」
監督:加藤 誠/脚本:花田十輝/絵コンテ:加藤 誠/演出:守田芸成/作画監督:松本昌子
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自分は百合好きというわけではないのですが、本作のテーマである”特別/普通”というのが自分にとって大きなものだったので、1話を見た時点でなんて自分向きな作品なのだろうと思って見ていました。
原作の細かなニュアンスを丁寧に拾いつつ、それだけじゃなくて、小ネタの回収や構成の変更と付け足しが見事で、良いアニメ化になったなと感動しています。
1クールアニメとしての区切りという意味では確かに消化不良感はあるのですが、2期をやれればきっちり最後までやれるという目算の元での選択だったのだろうし、ファンとしては良い結果になることを願うばかりです。
チョイスは3話にしました。前半戦のクライマックスとも言うべき、生徒会長選挙での応援演説のシーンですね。原作では全ては描かれていなかった演説の全てがそこにあり、高田さんの好演には大きな拍手を送りたいです。
あおきえい絵コンテ回の6話、沙弥香回の7話、1クールのクライマックスである12話なども捨てがたいところ。非常に見所の多かった本作ですが、百合好きでもそうでない方にもお勧めできる作品かなと思います。ただ、ご家族で一緒に見るのは控えた方が良いかもw
心残りという意味では、10月クールの作品を全て拾いきれなかったところでしょうか。
青春どストレートな青いブタ、大人気作のゾンビのやつとか、ボールルーム好きな自分が見たら間違いなくハマりそうな陸上のやつとか、自分の不甲斐ないスケジュール管理の甘さを呪いつつ、良作に出会える機会が残っているというポジティブシンキングで来年を迎えたいと思います。
オープニング(true tears10周年記念、勝手に応援企画)
<オープニング>
十年一日の如くー。
岡田麿里ファン、あるいは「花咲くいろは」ファンならピンと来るかもしれないが、これは「花咲くいろは」第十三話のラスト近く、喜翆荘のことを語る皐月(さつき、主人公・緒花の母)が書いた手紙の出だしだ。十年という歳月は、何かを語り、何かを考えるうえでの区切りとして非常に切りがいい。
だが、それだけでは単に長い時間が経ったというだけである。
十年と一括りに言っても、何を思い出すか、いや正確にはその身に何を刻んできたかで感じ方が変わるように思える。また、その出来事自身をどのように振り返るかでも見える景色が変わってくるはずだ。
散々前振りをしておいて申し訳ないのだが、ここでの本題は花いろではなく「true tears」である。私の、P.A.WORKS作品と岡田麿里作品との最初の出会いである。当然ながら十年後にこの作品について語ることになるとは、当時は予想すらしていなかったのだが、そういった作品に出会えたことは、やはりとても幸福なことだろう。
正確にはどのようにおっしゃったのか記憶が定かではないのだが、ttを十年、二十年支持される作品にしていきたいと、作品プロデューサーであるナガッチョこと永谷敬之氏が語ったことは今でも覚えている。作品を支えていくのは作り手だけではなく、受け手の思いも大切であることは、皆さんもよくご存知だろう。
そういうわけで、勝手に応援企画と題して、「true tears」の全話をレビューしていきたい。既に視聴されている方だけでなく、未見の方にも参考にしていただけると幸いだ。これが、P.A.WORKSが手がけ、岡田氏が監督を務める映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」にも通じる部分がきっとあると信じている。
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花いろと言えばこちらもオススメ。
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話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選
というわけで、遅ればせながら行ってみましょう…と書こうとしたら、去年も同じことを書いてました。こういうのがクセになっているんでしょうね。
よくよく見たらその前の記事が2016年の10選ということは気にしない、気にしなーい。
さて、本題に行ってみましょう。
・2017年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
第十一話
監督:畠山守/脚本:柿原優子/絵コンテ&演出:木村延景/総作画監督:中嶋敦子/作画監督:森本浩文、まい。、川添亜希子、中山由美、細田沙織、大塚八愛、簾畑由美
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あの世での菊比古(八雲)と、助六、 みよ吉との再開や、寄席での二人の落語、そして三途の川を渡る菊比古。最終回に負けず劣らず、見どころたっぷりの第十一話をチョイスいたしました。
一番の見どころは、やはり助六、八雲と続く落語のシーンでしょう。なかなか舞台に上がろうとしない八雲と、その背中を押す助六とのやり取りは思わず息を呑みました。
そして、舞台に上がった八雲の目に映ったのが信之助(=生前、落語を聞かせたかった人)というのがまた心に沁みいります。
第九話 butterfly Swimmer
監督:安藤正臣/脚本:上江洲誠/絵コンテ:福井洋平、鈴木行/演出:福井洋平/作画監督:樋口博美、山本恵美里、樋上あや、市川美帆、金子美咲、成川多加志、鎌田祐輔、黒澤桂子
クズの本懐からは第九話を選びました。
早苗の親戚が持っている軽井沢の別荘へ向かう花火と、先回りしていた早苗のいとこである篤也がいて…という回。
やっぱり降りしきる雨と涙は絵になりますし、安済さんと戸松さんの好演も光りました。あれを作品イベントで生アテレコさせられたお二人はさぞかし大変だったでしょうが…。 ちなみに、そのアテレコ、本編の重要シーンをほぼ全部やるという主役殺しのトンでも企画だったので、安済さんが結構おとなしめだった原因だったりします。
第3話 この迷宮の主に安らぎを!
監督:金崎貴臣/脚本:上江洲誠/絵コンテ:金崎貴臣/演出:吉田俊司/作画監督:浅井昭人、清水勝祐/総作画監督:田中紀衣
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このすばなのにいいお話だったのがむかつきますねw
とは言いつつ、カズマとアクアのやり取りだったり、酒場のどんちゃん騒ぎのシーンなどに”このすば”らしさが見て取れますし、なんだかんだで安定感があったように思います。
よく言ってますが、やっぱり雨宮さんはお嬢様タイプより、どこかひねくれた感のあるキャラの方が似合ってますよね。
12 それから
監督:岸誠二/脚本:柿原優子/絵コンテ:岸誠二 平峯義大/演出:ふじいたかふみ、高田昌豊、中田誠、平井義通、池端隆史/作画監督:川島尚、北村友幸、清水直樹、袴田裕二、立田眞一、田頭沙織、古山瑛一郎/総作画監督:森田和明、新田靖成、山崎正和、桝田邦彰、高原修司
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オリジナルの恋愛モノ。なんでも、「たまこラブストーリー」に影響を受けているだとか。こっぱずかしさ全開のド直球な展開が最後まで保たれていたのはたいしたものだなと感じましたね。正直、1話だけ選ぶということが難しかったのですが、どうしても挙げておきたい作品だったので最終話をチョイスしてみました。
特に印象的だったのが、最後に流れるED映像で、2人の今後が描かれていたところでしょうか。LINEでのお互いの呼び方が少しずつ変化しているのは、なかなか芸が細かいですよね。余談ですが、最近の恋愛モノだとコミュニケーションとしてLINEの描写は必須になりつつあるように思います。
第6話 あぁ……すごいなあ……
監督:藤原佳幸/脚本:志茂文彦/絵コンテ&演出:山﨑みつえ/作画監督:板倉健、三島千枝、山野雅明、武藤幹、山崎淳、齊藤大輔、渡辺舞、山崎輝彦、吉村恵、手島行人/総作画監督:木野下澄江、山野雅明
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藤原監督の作品はGJ部にハマったこともあって、注目しているクリエイターのお一人なのですが、NEW GAMEの2期は特に藤原監督のカラーとも言える、卒業だったり離別といった一区切り感が強く出ているように思います。
ここで挙げた6話では、キービジュアルの担当を賭けて青葉とコウがコンペに挑むという内容が描かれるのですが、最後の青葉とコウのやり取り(コウが手を伸ばそうとしてそれが出来ずに終わる)が最終回の空港でのシーンへと繋がっています。
第十一話 人生を賭ける女
監督:林祐一郎/脚本:瀬古浩司/絵コンテ&演出:新井宣圭/作画監督:小泉初栄、加藤祐子、青木里枝、真島ジロウ、大塚八愛、松岡秀明/総作画監督:西村理恵
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濃いキャラクターや顔芸やら が注目された本作ですが、まあ設定からしてぶっ飛んでますよね。10選に挙げていながらこう言ってはなんですが、バトルそのものはよく出来ている感じはしなかったです。
ではなぜチョイスしたかということなんですが、この11話での夢子役の早見沙織さんと、生徒会長役の沢城みゆきさんのバトルがとても恐ろしかったからです。
確かNewTypeのインタビューだったと思いますが、どうやらお二人の役者としてのスタンスがほぼ180度違うと言っていいぐらいの開きがあるようで、読者が(そしてきっとインタビュアーの方も)ビビってしまうぐらいの緊張感が紙面から読み取れます。
それを踏まえてしまうと、とても平然とは見ていられないシーンに早変わりしてしまいます。
第18話 ミネルヴァの杯
監督:増井壮一/脚本:入江信吾/絵コンテ:倉川英揚/演出:筑紫大介/作画監督:鍋田香代子、辻智子、阿部美佐緒、高橋瑞紀、市原圭子、岩崎亮、福井麻記、末田晃大
過疎化する地方の観光大使に任命された女の子の奮闘記といった本作。テーマが重すぎたようで、ややエンタメとして消化しきれない部分も多々見受けられましたが、ここで挙げた18話では問題の解決が綺麗にハマった回であり、登場した教授というキャラクターの顛末も非常に印象的でもありました。
P.A.WORKSのお仕事モノ第3弾と銘打ってしまった影響もあり、どうしても「花咲くいろは」や「SHIROBAKO」と比べられたのが、結果として厳しい評価につながってしまったように見受けられますが、それでも取り扱いづらいテーマに対して2クールかけて描いていくということ自体には大いに意義があったのではないかなと感じています。
第10話 毒と呪い
監督:小島正幸/脚本:小柳啓伍/絵コンテ:小島正幸/演出:孫承希/作画監督:佐藤このみ、服部聰志、谷口義明、池津寿恵、萩尾圭太
全編を通じての世界観の描き方や、線が細いストーリーラインを上手くつなげていく様が非常に印象的だった本作ですが、特に心に残ったのが10話でしょうか。
リコのアレをあれするレグの(と書くと未見の方には意味不明ですが)シーンの重さといいますか、そこに至るレグの心情が、非常にダイレクトに視聴者へ響くところだったように思います。もちろん、キーパーソンであるナナチの登場も忘れてはいけませんね。
・宝石の国
第八話 アンタークチサイト
監督:京極尚彦/脚本:井上美緒/絵コンテ&演出:京極尚彦/CGディレクター:茂木邦夫
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正直なところ、本作の世界観にはついていけていないところがあるのですが、それでもCGによる登場キャラクターの表現や戦闘シーンの描写にはただただ圧倒されるばかりでした。
1つ選ぶとしたらということで、第八話をチョイス。フォスフォフィライトが大きく変化するきっかけとなる回ですね。展開の激しさもさることながら、フォス役の黒沢ともよさんの芝居の変化も注目していただきたい点でしょうか。
Heat.24 ボールルームへようこそ
監督:板津匡覧/脚本:末満健一/絵コンテ&演出:板津匡覧/作画監督:名倉智史、奥野治男、折井一雅、千葉崇洋、本田真之/アクション作画監督:向田隆、梁博雅/総作画監督:千葉崇洋、本田真之
個人的には、1つ選べと言われて最終話をあまり挙げたくはないのですが、ボールルーム〜に関しては、とても1つには選べなかったのでこれにしてみました、という感じですね。まあ、最後にタイトル回収というのは一つの様式美ではあるかなと。
第5話の真子ちゃんとのカップリングが決まる回での原恵一さん絵コンテ参加だったり、第21話での『借りぐらしのアリエッティ』『メアリと魔女の花』監督の米林宏昌さんが原画に参加だったりと、とにかく話題に事欠かない作品でしたね。
もちろん、スタッフィングだけでなく、本編のストーリー展開や映像の凄さには心打たれる回が多く、これだけ打率の高い作品は早々はない気がしています。絵柄も濃く、やや一般的ではない社交ダンスのお話ということもあって、視聴のハードルは決して低くはないですが、見て頂ければ、なにがしか心に残るものがあるんじゃないかなと思います。というか、正直なところ、時間が許すのであればもう1週したいゾ。
さて、10本挙げさせていただきましたが、その他では、
・有頂天家族2 第四話 狸将棋大会(将棋ファンなものでして…)
・正解するカド 第11話 ワノラル(可愛いヒロインとのチューが嫌いな男子はいません)
・Just Because! 第10話 Childhood's end(やっぱり小宮派なんだよねぇ…)
などなどなど。
他の方の10選記事を見ていると、まだまだ楽しげな作品はまだまだあるんだなと実感しています。とはいえ、自分の好みや感性も大事にしていきたいという思いも強いわけで、そういった意味でも、たくさんの作品を時間をかけて見ていきたいと思います。