narunaru_narunaの日記

こんにちは、なーると申します。主にアニメやクイズゲームなどのブログです。

話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選

というわけで、遅ればせながら行ってみましょう…と書こうとしたら、去年も同じことを書いてました。こういうのがクセになっているんでしょうね。

よくよく見たらその前の記事が2016年の10選ということは気にしない、気にしなーい。

 

さて、本題に行ってみましょう。

・2017年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

 

昭和元禄落語心中 -助六再び篇-

   第十一話

 監督:畠山守/脚本:柿原優子/絵コンテ&演出:木村延景/総作画監督中嶋敦子作画監督:森本浩文、まい。、川添亜希子、中山由美細田沙織、大塚八愛、簾畑由美

あの世での菊比古(八雲)と、助六、 みよ吉との再開や、寄席での二人の落語、そして三途の川を渡る菊比古。最終回に負けず劣らず、見どころたっぷりの第十一話をチョイスいたしました。

一番の見どころは、やはり助六、八雲と続く落語のシーンでしょう。なかなか舞台に上がろうとしない八雲と、その背中を押す助六とのやり取りは思わず息を呑みました。

そして、舞台に上がった八雲の目に映ったのが信之助(=生前、落語を聞かせたかった人)というのがまた心に沁みいります。

 

クズの本懐

 第九話 butterfly Swimmer

監督:安藤正臣/脚本:上江洲誠/絵コンテ:福井洋平、鈴木行/演出:福井洋平/作画監督:樋口博美、山本恵美里、樋上あや、市川美帆、金子美咲、成川多加志、鎌田祐輔、黒澤桂子

クズの本懐からは第九話を選びました。

早苗の親戚が持っている軽井沢の別荘へ向かう花火と、先回りしていた早苗のいとこである篤也がいて…という回。

やっぱり降りしきる雨と涙は絵になりますし、安済さんと戸松さんの好演も光りました。あれを作品イベントで生アテレコさせられたお二人はさぞかし大変だったでしょうが…。 ちなみに、そのアテレコ、本編の重要シーンをほぼ全部やるという主役殺しのトンでも企画だったので、安済さんが結構おとなしめだった原因だったりします。

 

この素晴らしい世界に祝福を!2

第3話 この迷宮の主に安らぎを!

監督:金崎貴臣/脚本:上江洲誠/絵コンテ:金崎貴臣/演出:吉田俊司/作画監督:浅井昭人、清水勝祐/総作画監督:田中紀衣 

 このすばなのにいいお話だったのがむかつきますねw

とは言いつつ、カズマとアクアのやり取りだったり、酒場のどんちゃん騒ぎのシーンなどに”このすば”らしさが見て取れますし、なんだかんだで安定感があったように思います。

よく言ってますが、やっぱり雨宮さんはお嬢様タイプより、どこかひねくれた感のあるキャラの方が似合ってますよね。

 

月がきれい

12 それから

 監督:岸誠二/脚本:柿原優子/絵コンテ:岸誠二 平峯義大/演出:ふじいたかふみ、高田昌豊、中田誠、平井義通、池端隆史作画監督:川島尚、北村友幸、清水直樹、袴田裕二、立田眞一、田頭沙織、古山瑛一郎/総作画監督森田和明新田靖成山崎正和、桝田邦彰、高原修司

「月がきれい」Blu-ray Disc BOX(初回生産限定版)

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 オリジナルの恋愛モノ。なんでも、「たまこラブストーリー」に影響を受けているだとか。こっぱずかしさ全開のド直球な展開が最後まで保たれていたのはたいしたものだなと感じましたね。正直、1話だけ選ぶということが難しかったのですが、どうしても挙げておきたい作品だったので最終話をチョイスしてみました。

特に印象的だったのが、最後に流れるED映像で、2人の今後が描かれていたところでしょうか。LINEでのお互いの呼び方が少しずつ変化しているのは、なかなか芸が細かいですよね。余談ですが、最近の恋愛モノだとコミュニケーションとしてLINEの描写は必須になりつつあるように思います。

 

NEW GAME!!

 第6話 あぁ……すごいなあ……

監督:藤原佳幸/脚本:志茂文彦/絵コンテ&演出:山﨑みつえ/作画監督:板倉健、三島千枝、山野雅明、武藤幹、山崎淳、齊藤大輔、渡辺舞、山崎輝彦、吉村恵、手島行人/総作画監督:木野下澄江、山野雅明

藤原監督の作品はGJ部にハマったこともあって、注目しているクリエイターのお一人なのですが、NEW GAMEの2期は特に藤原監督のカラーとも言える、卒業だったり離別といった一区切り感が強く出ているように思います。 

ここで挙げた6話では、キービジュアルの担当を賭けて青葉とコウがコンペに挑むという内容が描かれるのですが、最後の青葉とコウのやり取り(コウが手を伸ばそうとしてそれが出来ずに終わる)が最終回の空港でのシーンへと繋がっています。

 

賭ケグルイ

第十一話 人生を賭ける女

監督:林祐一郎/脚本:瀬古浩司/絵コンテ&演出:新井宣圭/作画監督:小泉初栄、加藤祐子、青木里枝、真島ジロウ、大塚八愛、松岡秀明/総作画監督:西村理恵 

濃いキャラクターや顔芸やら が注目された本作ですが、まあ設定からしてぶっ飛んでますよね。10選に挙げていながらこう言ってはなんですが、バトルそのものはよく出来ている感じはしなかったです。

ではなぜチョイスしたかということなんですが、この11話での夢子役の早見沙織さんと、生徒会長役の沢城みゆきさんのバトルがとても恐ろしかったからです。

確かNewTypeのインタビューだったと思いますが、どうやらお二人の役者としてのスタンスがほぼ180度違うと言っていいぐらいの開きがあるようで、読者が(そしてきっとインタビュアーの方も)ビビってしまうぐらいの緊張感が紙面から読み取れます。

それを踏まえてしまうと、とても平然とは見ていられないシーンに早変わりしてしまいます。

 

サクラクエスト

第18話 ミネルヴァの杯

監督:増井壮一/脚本:入江信吾/絵コンテ:倉川英揚/演出:筑紫大介/作画監督:鍋田香代子、辻智子、阿部美佐緒、高橋瑞紀、市原圭子、岩崎亮、福井麻記、末田晃大

 過疎化する地方の観光大使に任命された女の子の奮闘記といった本作。テーマが重すぎたようで、ややエンタメとして消化しきれない部分も多々見受けられましたが、ここで挙げた18話では問題の解決が綺麗にハマった回であり、登場した教授というキャラクターの顛末も非常に印象的でもありました。

P.A.WORKSのお仕事モノ第3弾と銘打ってしまった影響もあり、どうしても「花咲くいろは」や「SHIROBAKO」と比べられたのが、結果として厳しい評価につながってしまったように見受けられますが、それでも取り扱いづらいテーマに対して2クールかけて描いていくということ自体には大いに意義があったのではないかなと感じています。

 

メイドインアビス

第10話 毒と呪い

監督:小島正幸/脚本:小柳啓伍/絵コンテ:小島正幸/演出:孫承希/作画監督:佐藤このみ、服部聰志、谷口義明、池津寿恵、萩尾圭太

全編を通じての世界観の描き方や、線が細いストーリーラインを上手くつなげていく様が非常に印象的だった本作ですが、特に心に残ったのが10話でしょうか。

リコのアレをあれするレグの(と書くと未見の方には意味不明ですが)シーンの重さといいますか、そこに至るレグの心情が、非常にダイレクトに視聴者へ響くところだったように思います。もちろん、キーパーソンであるナナチの登場も忘れてはいけませんね。 

 

宝石の国

第八話 アンタークチサイト

監督:京極尚彦/脚本:井上美緒/絵コンテ&演出:京極尚彦/CGディレクター:茂木邦夫 

 正直なところ、本作の世界観にはついていけていないところがあるのですが、それでもCGによる登場キャラクターの表現や戦闘シーンの描写にはただただ圧倒されるばかりでした。

1つ選ぶとしたらということで、第八話をチョイス。フォスフォフィライトが大きく変化するきっかけとなる回ですね。展開の激しさもさることながら、フォス役の黒沢ともよさんの芝居の変化も注目していただきたい点でしょうか。

 

ボールルームへようこそ

Heat.24 ボールルームへようこそ

監督:板津匡覧/脚本:末満健一/絵コンテ&演出:板津匡覧/作画監督:名倉智史、奥野治男、折井一雅、千葉崇洋、本田真之/アクション作画監督:向田隆、梁博雅/総作画監督千葉崇洋、本田真之 

 個人的には、1つ選べと言われて最終話をあまり挙げたくはないのですが、ボールルーム〜に関しては、とても1つには選べなかったのでこれにしてみました、という感じですね。まあ、最後にタイトル回収というのは一つの様式美ではあるかなと。

第5話の真子ちゃんとのカップリングが決まる回での原恵一さん絵コンテ参加だったり、第21話での『借りぐらしのアリエッティ』『メアリと魔女の花』監督の米林宏昌さんが原画に参加だったりと、とにかく話題に事欠かない作品でしたね。

もちろん、スタッフィングだけでなく、本編のストーリー展開や映像の凄さには心打たれる回が多く、これだけ打率の高い作品は早々はない気がしています。絵柄も濃く、やや一般的ではない社交ダンスのお話ということもあって、視聴のハードルは決して低くはないですが、見て頂ければ、なにがしか心に残るものがあるんじゃないかなと思います。というか、正直なところ、時間が許すのであればもう1週したいゾ。

 

さて、10本挙げさせていただきましたが、その他では、

有頂天家族2 第四話 狸将棋大会(将棋ファンなものでして…)

正解するカド 第11話 ワノラル(可愛いヒロインとのチューが嫌いな男子はいません)

 ・Just Because! 第10話 Childhood's end(やっぱり小宮派なんだよねぇ…)

などなどなど。

他の方の10選記事を見ていると、まだまだ楽しげな作品はまだまだあるんだなと実感しています。とはいえ、自分の好みや感性も大事にしていきたいという思いも強いわけで、そういった意味でも、たくさんの作品を時間をかけて見ていきたいと思います。