話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選
今年もギリギリですねw
今回も10選企画に則り、以下の基準で選ばせていただきました。
・2020年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
・ID:INVADED イド:インヴェイデッド
FILE:10「INSIDE-OUTED II」
脚本:舞城王太郎 絵コンテ:あおきえい 演出:久保田雄大 作画監督:碇谷敦、浅利歩惟、豆塚あす香
ミステリー作家の舞城王太郎がシリーズ構成を担当しているだけあって、殺人犯の自意識で構成された世界に入り込むといった、パッとはわかりにくい世界で、黒幕であるジョン・ウォーカーを追いかけるという内容。オリジナルである特性を存分に活かしたやりたい放題の作風を最後まで貫き通してくれました。
どちらかと言えば作品推しなので1話だけをチョイスするのに苦労しましたが、第10話を選びました。イドの世界でさらにイドに入るという入れ子の構造になっていて、訳わからん具合にさらに拍車がかかっています。
第12号「ひめごと」
脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:村野佑太 作画監督:玉利和枝、sataりすく、山本周平、西岡夕樹、遠藤江美子 総作画監督:山本周平、西岡夕樹、遠藤江美子
久米田康治が原作の漫画をアニメ化。漫画家である主人公が、自分の仕事を娘に知られまいと奮闘する姿がコミカルに描かれます。CV→神谷浩史、あーハイハイいつものいつもの、制作会社→亜細亜堂(シャフトじゃない!?)
*単行本1巻にはシャフト制作のPVがらしい…一体何があった?
ギャグ系の作品はあまり好みではないのですが、ギャグとシリアスのバランスがとても良かったです。コミカルな作風でのシリアスの見せ方は扱いを間違えるとギャグで笑えなくなってしまうのですが、少しずつ深刻そうな話を見せつつ、最終話できっちり回収する構成がお見事でした。
・放課後ていぼう日誌
れぽーと12「これから…」
脚本:志茂文彦 絵コンテ:博多正寿 演出:白幡良志之 作画監督:久保茉莉子、豚もう、山本恭平、納武史、平塚知哉、米田雄哉、栗西祐輔、渡辺舞、上野卓志、立口徳孝 総作画監督:熊谷勝弘、市原圭子
女子高校生が部活として釣りを楽しむという内容。きらら系かと思いきや、原作は「月刊ヤングチャンピオン烈」だそうな。
どちらかと言えばオッサンの趣味である(最近はそうでもないそうですが)釣りを女子高校生にやらせるというのは最近の流行かなと思いますが、釣りをやる上での注意点などの細かいところまで丁寧に描写されている点が非常に好印象でした。主人公が初心者で釣りに詳しくない視聴者とともに釣り知識を学べるスタイルは、やはり強いですね。ラスト辺りでは、チャレンジに失敗する→克服する、という有りがちながらも締めらしい終わり方も見やすかったです。
部長や顧問の先生など、癖が強いキャラも見ていて楽しかったですし、EDでのミニキャラで踊る各キャラクターも可愛かったです。派手さは感じませんでしたが、隅々まで行き届いた丁寧さが特に印象的でした。
第29話「親子」
脚本:中村能子 絵コンテ:渡邊政治 演出:美甘義人 作画監督:中田正彦、岡垣優、臼田美夫
言わずと知れたリゼロの第2シーズン。相変わらず、スバルにストレスがかかりまくる展開ではありますが、このお話ではスバルの過去と本来ならあり得なかった両親との再会が描かれます。最初はあざとい展開だなぁと思っていましたが、ベタでありつつも熱の入った芝居にやられました。スバルが自分の過去と向き合い、また新たに歩を進め始めるきっかけになっています。
でもまあ、このエピソードを選んだ本当の理由は、制服姿のエキドナが可愛かったからなんですけどね!
*坂本真綾さん、”人でない”存在のCVが多いですね…
・ダイの大冒険(2020年版)
第5話「アバンのしるし」
脚本:千葉克彦 演出:唐澤和也 作画監督:高橋優也、眞部周一郎 総作画監督:宮本絵美子
前回のアニメ化は1991年。当時のアニメも大好きで録画したやつを繰り返し見ていました。録画の媒体はVHSだったので、何度も見返した影響でテープが傷んでしまい、しまいには再生時にノイズが入ってしまうぐらいでした。
今回は原作を最後まで描いてくれるということで、旧来のファンからするとありがたいとしか言いようがありません。思い出補正がかなりかかっているのは否めませんが、最後までしっかり見届けたいですね。
(余談)
TV放送が始まる前に、本屋の漫画コーナーで高校生らしき女子たちがダイの話をしているのを見かけました。今の若い世代にも本作をもっと知ってもらえると嬉しいですね。
#15 「やくそく」
脚本:ヤスカワショウゴ 絵コンテ・演出:佐山聖子 作画監督:菅原裕幸、北原章雄、小渕陽介、清水博幸、奥田哲平、伊藤知美、佐野はるか、重松佐和子、田守優希 総作画監督:冨岡寛
大人気シリーズの第3期アニメ。禁書目録のスピンオフという位置付けですが、個人的にはレールガンの方が好みだったり。
チョイスしたのは第1クールの締めのエピソード。食蜂操祈とドリー、警策看取との顛末がとても心に響きました。ドリーの能力?ともいえる性質がきちんと物語に絡んでくる所が良いんですよね。
その他、#14 での御坂美琴を助ける上条や、病室での美琴との婚后さんとのシーン、ラストの上条&美琴とのダンスシーンも良かったですし、黒子と予知能力者である美山とのエピソードも印象的。第2クールラストのバトルも凄い迫力でしたし、正直、1つに絞るのが心苦しい程で、最後まで楽しませてくれました。
・ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
第7話「 ポヨンポヨンするの」
脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:亀井隆広 作画監督:髙阪雅基、今田茜、SHIN HYUNG WOO、寿夢龍、横山謙次 総作画監督:サトウミチオ、小野田将人
他舞台のキャラのアニメなどもありましたが、第3期ということで改めて501の面々を見てみると、やっぱりストパンは彼女たちじゃないとなと実感しました。
チョイスしたのは、今シリーズ屈指のおバカ回で、リーネが発見した土偶の呪い?から、各キャラが巨乳になってしまうという内容。最初に貧乳のルッキーニが巨乳になってしまうのですが、その時のセリフが「でっかくなっちゃった!」
おまえ、それやりたかっただけやろ〜!!!
現場からは以上です。
あ、本編ですか? 最後のネウロイとのバトルは制作スタッフも含めて文字通りの総力戦で、非常に見応えがありました。
第三十五話 「罪穢れ」
脚本:谷村大四郎 絵コンテ:西村聡 演出:深瀬重 作画監督:平野絵美、徳田賢朗
この回を見たときの印象としては、”力強い”ですね。ここまでのエピソードで各キャラの過去や人となりが描かれており、その生き様が絡み合って戦って傷ついて、それでも進もうとする姿に唸りました。尾形などは典型的な悪役まっしぐらな感じなのですが、彼の人生を見てしまうと憎むとか恨めしいとかをすっ飛ばして、その存在を納得させられてしまう、そんな感じでした。
後は、杉元とアシㇼパの関係性が興味深いです。明らかに恋愛感情はなく、かといって保護欲や家族愛といったものでもない。お互いの立ち位置がずっと変わらないのか、あるいはどのように変質していくのかという点も見ていきたいですね。
第4話「未知なるミチ」
脚本:田中仁 絵コンテ・演出:堀部周 作画監督:市原圭子、鎌田均、冨吉幸希 総作画監督:横田拓己、渡邊敬介
ダンスパート: 絵コンテ・演出:ほりゆちゆうや 作画監督:市原圭子、冨吉幸希
ラブライブに関しては1期は全て見ていたのですが、サンシャインは肌が合わずに見ておらず、今作も合わないかな…と思いつつ1話を見て感触が良かったので、最後まで視聴させてもらいました。
キャラ的にはメンバーを見守るポジションである高咲侑ちゃんがダントツで好きで、京都五山で言えば南禅寺(つまりは別格)。キャラ絵を見た時からの一目惚れ状態ですね。スクールアイドルになるつもりはなくてマネージャーポジションというのも変わった設定だなと思います。
アイドルの中では、宮下愛ちゃんが一番好み。明るくみんなを引っ張っていく感じが良いですし、何より名前が良いですね(伝われ)。というわけで、愛さん回をチョイスさせてもらいました。
その他のアイドルだと、優木せつ菜ちゃん、天王寺璃奈ちゃんが好みだったりします。
第13話「リバイバル」
脚本:志茂文彦 絵コンテ:石平信司 演出:鈴木勇士 作画監督:渡辺健一、石川恵理、犬塚政彦、柴田ユウジ、飯塚正則 総作画監督:佐野聡彦
10月クール、いや2020年1番のダークホース、というと原作ファンには失礼になってしまうかもしれませんが、1話の時点からグイグイと物語の世界に引き込まれ、最後までテンションが落ちずに1クールを走り切ってくれました。特にチョイスした締めの13話では激しい展開が心に響き過ぎて、その日はしばらく茫然自失になってしまいました。
1話を見た時に、視聴者側の価値観を一転させるような展開があったので、これはきっと主人公の信念に大きく影響するような出来事が起きるだろうとは予想していたのですが、それがああいった結末になるとは…。
物語としてはまだまだ続くし、あそこで終わってしまうと非常に辛い終わり方ではあったのですが、まずは原作にてナナたちの行く末を見守りたいと思います。
(意訳:もっと多くの人に見てほしい)
以上、10作品でした。
本当なら見ておきたい作品も多く、時間のやり繰りをもっと上手にやらねばという決意を新たに、2021年に進んでいきたいと思います。